ランチ派閥について

アイキャッチ 2013年1月

ランチ派閥とは

昼閥」とは、派閥や徒党を組むほど人数のいない中小企業で、一緒に昼飯を食べるメンバーが集まり、他の人達のグチを言い合ったりすることで、椎名誠さんが「新橋烏森口青春篇 (新潮文庫)」で創りだした造語ですが、これがとても的を得た表現だと思います。

さしずめ、女性の場合は「ランチ派閥(ランチ閥)」といったところでしょうか。ランチを一緒にするメンバーで他のスタッフをこき下ろしたりする、プチ女子会みたいな感じですね。それだけならよくあることなのですが、このランチ派閥も、昼閥と同じく、メンバーの勧誘があるのです。

ランチハブとは

私は現在、派遣社員として働いているのですが、コミュニケーションよりも作業効率を優先する部署であるため、これまであまり他の派遣社員としゃべらず、昼はお弁当を食べたら、ちょっとネットをして昼寝をする昼休みが案外気に入っていたのです。

それというのも、以前いた会社で「ランチハブ」にあった経験があるからです。今まで社内で一緒にお弁当を食べていたメンバーがある日突然、私をぬいた全員で外ランチに行くようになりました。

それを知らなかった私は、いつものように会社の鍵を持たずにお弁当を買いに行ったら、鍵が締められ、他の社員が帰ってくるまでドアの前で待っていなければなりませんでした。

その頃からちょくちょく昼休みにはハブられるようになり、最終的には会社を辞めました。ま、後悔はしていませんが。

ランチ派閥で話されること

ある日、他の派遣社員の方が「全員参加するのに、日月さんだけ行かないのはちょっと困るので…」と何度も誘われ、仕方なく一度だけ「ランチ」に参加することになりました。

本当はお弁当を持っていったほうが安上がりだし、ひとりで昼寝をしていたほうがよっぽど気楽なのですが、仕事上の情報が不足してもなんだし、仕事の情報交換なんかができたらいいな~と、軽く考えていたのですが…。

しかし、その時の「ランチ派閥」では、仕事の話は一切出ませんでした。
「結婚してるの?」「子どもはいるの?」「どこに住んでるの?」「旦那さんの仕事は?」といった、ほとんどしゃべったことのない人に、いきなり個人情報をしゃべんなきゃいけないのは苦痛以外のなにものでもありませでした…。

もともと、私は人見知りだし、仲良くなった人にしか個人情報をしゃべりたくはありません。

なんでそんな一方的に聞かれなきゃいけないのさ…(;´Д`)。

私に質問した人たちは「家族の話をするのが最上級のコミュニケーション」だと思っているようでした。そういうこと聞かれたくないって人がいるって想像できないのかな。

振り返りコメント

たとえば彼女たちが望むのは、自分たちと同じ境遇と考えなんですね。「子供がいて、旦那がいて、嫉妬されない程度の収入があり、共感を持つ程度の家庭の悩み」が欲しかったのでしょう。

私が「子供はいませんし、夫とも仲よくやってます」と答えたら、質問した人が息を呑むのがわかりました。きっと、私の風貌から勝手に想像した答えと違ったからなんでしょう。

コメント

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